映画とインテリアブログ 「第19作目」
2015年 出初のコラムです。
2001年から毎年、思うことですが、2000年代になって
劇的に近未来化すると想像していた昭和世代としては2015年の現状は
何となく進歩のもどかしさを感じてしまいますねw
進歩の恩恵は十分に受けているのに身勝手なものです(笑)
そのような停滞した(笑)昨今に朗報が!!
なんと「スターウォーズ」の続編が今年の12月18日に公開されるのです!!
第1作目が公開になったのが1977年ですからおよそ40年の歴史を持つシリーズ最新作です!!
熱狂的な信者が多い映画としても有名なこのシリーズ、(試しにウィキペディアで
「スターウォーズ」と検索してみて下さい、余りの情報量にクラクラしますよw)
非常にオタク的要素の強い映画なので、ファンの思い入れのある作品にも偏りが強く、
「ピープルVSジョージ ルーカス」というアンチ ジョージ ルーカスの
ドキュメンタリー映画があるくらいです・・・
そこまで人々を惹きつける要素の一つに
斬新なデザインの力が貢献した部分は多分にあると思います。
キャラクターのデザイン、衣装、乗り物に至る全てに手抜きナシのコダワリが見て取れます。
このように「SF」というジャンルにはもれなく「架空の設定」という表現者の想像力を解き放つ、黄門様の印籠のごとき特権が与えられますw
今回はそんな縛りから解放されたSF映画でのインテリアデザインが冴えた映画を紹介したいと思います。
「ブレードランナー」
監督 リドリー・スコット 主演 ハリソン・フォード
SFとハードボイルドが絶妙に融合した名作ですね。
未来で車が飛んでいても屋台があったり、どこかアジア的な雰囲気もあって
その無国籍観が前回この場で紹介した「her」のように未来的な印象を残します。
ですが、内装は重厚なインテリアが多く、原作のハードボイル的要素を強調していますね。
監督のリドリー・スコットはかのSF映画の金字塔 「エイリアン」の監督ですから
このジャンルの大家と言えるでしょう。
「ガタカ」
主演 イーサン・ホーク ジュード・ロウ
遺伝子操作の管理下におかれた近未来を描いた作品。
こちらは「ブレードランナー」とは違って限りなくミニマルなデザインを全面に押し出す事で未来観(SF観)を演出しています。その中で螺旋階段が印象的に何度も出てくるので、
螺旋階段フェチには自信を持ってオススメします(笑)
この作品では遺伝子(DNA)のらせん状のメタファーとして螺旋階段を分かり易く
フューチャーしていますが、そのようにインテリアや建物が作品の主要なテーマとリンクしている作品は結構、多いので注意して観ると面白いですよ!!
若きイーサン・ホーク、ジュード・ロウがカッコ良く、作品としてのクオリティーも高いので未見の方には自信を持って、オススメします。
このように映像表現の代表格である「映画」と「SF」は非常に相性が良いですね。
逆説的に言えば、映像で「SF観」を演出し切れていなければ、「SF映画」としては
相当、残念な映画になると云うことです。
映像作にとっても非常に魅惑的なジャンルだと思いますが、
その真価が問われる非常にシビアなジャンルとも言えるのではないでしょうか?
今年は先の「スターウォーズ」に続き、「ジュラシックパーク」
「ターミネーター」(なんとシュワちゃん復活!で三部作!)と続編映画が目白押しです。
リメイクブームの次は続編推しということでしょうか?
ハリウッドのクリエイティビティに不安を感じないではないですが、
そんな続編映画群で個人的に楽しみなのが、「マッドマックス」の続編!!
予告編を観る限り、インテリアの「イ」の字も見受けられなかったので、この場で
触れることは今後ないと思いますが(笑)
2015年も新作、過去作、洋画、邦画問わず、素敵な出会いを求めて行きます。
そんな出会いの中から微力ではありますが、
皆さんのインテリアと映画の知的探求の橋渡しが出来れば幸いです。
今年も宜しくお願い致します!!
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