伝統のデザインと暮らすということ。
Image: Hamish at Home Again
こんにちは!
先日、コペンハーゲン中央駅付近に暮らす友人宅を訪れたのですが、
それがかなり古い伝統的な建物で、かなりわくわくする体験をしました。
100年以上は使われているようなクラシックデザインのアンティークの家具、木で出来たキッチン、高い天井にはもちろん装飾が施されていて、シャンデリアも残っていました。
友人によると、こういった建物は購入するのに特別高い・・・というわけではないようです。
古い分メンテナンスが必要なので(実際けっこうがたがきていた笑)、手が入っていないところは自分で手間隙かけてメンテナンスしなければなりません。
でも、古いものにゆっくり手を掛けて、モダンな要素も加えながら一緒に暮らしていくのって、素敵ですよね。
こてこてヨーロッパアンティーク!って感じですね。笑
でも今回ここで紹介するのは、アンティークヨーロピアンスタイルではありません。
私がその友人宅に訪れてからずっと考えていたのは、
「古い伝統的な家を、モダンな要素も加えながらどうやって心地よい空間にしていくか?」ということです。
必然的に頭に浮かんできたのはアメリカンミッドセンチュリー巨匠のラッセル・ライトでした。
Image: MANITOGA, Russel Wright’s house
Image: Artists House: Russel Wright’s Home and Studio
日本でも名の知れているお馴染みのラッセル・ライトですが、日本の伝統的な家作りに大きな影響を受けており、
アメリカの彼の自宅兼スタジオには、日本的な要素がかなり含まれているのです。
決して大きく立派なわけでもない、ハドソン川畔のマニトガにある巨匠の自宅。
古い家を改装して作られた和とモダンの自然な調和は、実はSUGGYが一番好きな居住空間のスタイルでもあります。
と、世紀末ヨーロッパスタイルから国境もスタイル大胆に横断して、ミッドセンチュリーアメリカの和モダンへ、という思考の飛びっぷりは相変わらずなのですが、笑
「伝統のスタイルを大切にし、居住空間に気を使う」
という点では、しっかり繋がりますよね?!
Image: The Russel Wright Design Center in the Hudson Valley
“designs for living (暮らしのためのデザイン)”を掲げてものづくりを行ったライトは、「ライフスタイルを提案する」プロダクト作りの先駆けです。「良いデザインを求めやすく」をモットーにした彼は、IKEAの理念のパイオニアでもあると言われています。
古い木の温もり、吹き抜けの構造と横長の大きな窓が美しい空間に、
現代のライフスタイルに合わせて、モダンな家具をあくまでも違和感無く配置しています。
Image: MANITOGA, Russel Wright’s house
Image: Russel Wright’s House ~ “Dragon Rock”
ライトがこの家作りに際して日本の伝統美を取り入れているのは明白で、
1. David Leavittという日本建築に通じた建築家をこの家作りに起用している
2. この家のデザインが作られた1950年代に、日本を訪れている
3. 日本の庭造りの理念が明白に現れている
ことからそれが分かります。
他にも日本的な要素を取り入れたモダンデザインの居住空間を見たいなら、同じくミッドセンチュリーアメリカの巨匠、ジョージ・ナカシマなんてどうでしょう♪
Image: George Nakashima
Image: Artists’ Handmade Houses
このキッチンなんて、美しい、の一言です。
本当に、見事。
Image: Artists House: Russel Wright’s Home and Studio
そういえば、日本にいないので買えませんが、
今週のブルータスは「約束建築。」と題して古民家など次世代に残すべき建築をリノベーションして暮らす、という特集のようです。
伝統デザイン、古い建物が好きな方はぜひ!
Image: http://www.lonny.com/photos/Kitchen/aHSgHSF4MEP
因みにコペンハーゲンの友人宅に話を戻せば、
その古いアパートのキッチンはこんな感じでした。笑
古いって、素敵ですね!
今日も読んでくださってありがとうございました♪
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