イスラエルからアーティスティックな新感覚家具が登場
久しぶりに新しい家具シリーズで恋に落ちました・・・。
クラッとくる美しさ。
日常使いには向いていない?
いやいや、こういうアーティスティックな家具も楽しめるようになったら、もっとインテリアのアイデアが広がるはずです。
<出典:Wood And Metal Unite In Striking Furniture By Hilla Shamia>
デザイナー(兼もはやアーティスト?!)はHilla Shamia、日本語ならヒラ・サミラ。
イスラエル第二の都市テルアビブにデザイン事務所を構え活躍しています。
今回のこのシリーズは、見ての通り木の丸太に溶解させたメタルを合体させて作成されたもの。
木材+メタルの組み合わせもそこまで珍しくはない昨今、
それでもここまでお互いの素材が「むきだし」のまま合体されているのも珍しくないですか?
技術的にもかなりの探求が必要だったはず。
<出典:Dezeen:Hilla Shamia casts tree trunks with molten aluminium to form furniture>
テーブル、ベンチ、チェアとあるようですが、
それぞれの長さは丸太のカッティングの長さに対応しています(つまり一点のアイテムに、接木なしの無垢の丸太がそのままごろんと使われているということ)!
もちろんそのままの丸太なので、隙間や割れ目が沢山あるわけですが、
そこに溶かしたメタルを流し込むことによって強度を持たせています。
そしてよーく見ていただいたら分かるように、メタルと木材の間に黒いラインがあります。
これはもちろん、メタルを流し込んだときに境界部分の木材が焦げて炭になったもの。
2つの素材の間に美しいバランスを作り上げる役割を果たしています。
“The casting process is like a drama, accompanied by high heat, flames and smoke, This drama produces a third material – coal.’’
By Shamia, Dezeen article 4 January 2015
この家具を作るのに、高度の熱、炎、煙が出るわけですから、まるでドラマのようなプロセスだったと事務所は語っています。
そしてこの過程の副産物として生まれた炭も、このドラマがと二つの素材が作り出した第三のマテリアルだ、とポジティブに捉えられています。
“The dark coal narrates the love story between the [wood and aluminium], emphasising their initial meeting, outlining a sense of continuation, and maintaining a sense of flow even when the two materials are solid and strong, just like the dynamics between an elderly couple.” -同上
同じ記事のこの説明が好き!
「この暗い炭が、木材とアルミニウムという二つの素材が出会うラブストーリを語っている」!
なんというアーティスティックで甘い説明。
「彼らの始めての出会いを強調して、その連続性を際立たせ、
そしていくらこの二つの素材がお互い確固としたもので強いものだとしても、その流動感を養っている。
まるで老夫婦のダイナミクスのように」
いいですねー!
木材はオーガニックだけれど熱に弱く脆い素材。
反面メタルは自然素材で熱に強く、強度があり固形にも液状にもなって形状を変えやすい。
そんな二つの素材の大きな違いをダイナミックに、そしてかなりロマンチックに融合させたヒラ・サミアに拍手!
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