映画とインテリアブログ 「第23作目」
Big Newsが飛び込んできました!!
何と、「タコベル」が渋谷にオープンしたと言うではありませんか!?
日本ではあまり馴染みが無いと思いますが、
アメリカでは非常にメジャーな「タコス」のファーストフード店です。
アメリカにいた時は毎日、食べていたくらいハマっていましたw
バーガーキングが日本進出した時もアガリましたが、
今回の「タコベル」上陸はそれを上回るサプライズでした!
このまま、全国展開に弾みを付けてもらって
メキシカンフードの普及に貢献してもらいたいものです。
とは言ってもタコスやブリトーなどはメキシコ料理をアメリカ風に
アレンジしたモノなので、厳密に言えばメキシコ料理ではないのですが(笑)
メキシコという国は地理的にも文化的にも北米と南米の架け橋のような特徴があり、
料理にしても音楽にしても独特の趣がありますね。
そして映画や本に頻繁に出てくるメキシコという国に昔から強い磁力を感じていました。
(麻薬カルテルやら治外法権への脱出といった穏やかでない事柄のリンクとしてw)
そこで今回は映画から見るメキシコを始めとするラテンアメリカ、
そしてインテリアという視点で書いてみましょう。
まず紹介する映画は
「フリーダ」
メキシコの女流画家 フリーダ・カーロの数奇な人生を描いた映画。
眉毛の繋がった自画像をご覧になられた方も多いと思います。
メキシコの美しさを語るときに不可欠な要素として
「鮮やかな色使い」があります。
彼女の作品を観てもシュルレアリスムの描写技術を踏襲しながらも、
やはりその色使いには独特の色味があり、
そこに彼女の生まれ育ったメキシコの空気を感じてしまいます。
劇中のメキシカンテイストのインテリアも興味深いですが、
恋多き人生を歩んだ彼女の人生が強烈に印象に残るので、
瀬戸内寂聴の映画を観ているような気になるかもw
実際、彼女のファンは女性が多いようです。
女の情念とアート、中々、手強そうですが、惹き込まれますね。
現在、フリーダ・カーロ博物館となっている彼女の生家。
堪らなくビビッドですw
今年の8月には「フリーダ・カーロの遺品」という世界的に有名な写真家 石内都さんが
フリーダ・カーロの遺品を撮影するドキュメンタリーも公開されるようです。
イントロダクションを観ましたが、遺品の衣装が非常に美しく、面白そうでした!
「ブエナ・ビスタ ソシアルクラブ」
監督 ヴィム ヴェンダース
こちらは私の憧れの国、「キューバ」を舞台とした
名匠 ヴィム ヴェンダースの音楽ドキュメンタリー。
近頃、アメリカとの関係緩和の影響で貿易活性化の傾向が見られますが、
53年前に行われた経済制裁の影響は
時が止まったかのようなノスタルジックな光景を今も残す事となり、
皮肉にもその停滞がキューバ最大の魅力になっています。
街中を1950年代のアメリカンクラシックカーが走り、古い街並みが残る中、
キューバ音楽をBGMにモヒートを飲みながら往年のヘミングウェイを気取る。
想像しただけでクラクラしてしまいますw
そんな夢の様な時間を切り取ったようなこの映画は
音楽と映画とキューバの幸せなマリアージュです。
ドイツ人であるヴェンダース監督、音楽監督であるアメリカ人のライ・クーダーに
とっても同じような異国への憧れを持っているのが画面からビンビン伝わってきます。
しかし、その異国への手放しの賛歌だけに留まらず、映画としての見応えを
確保出来た理由はキューバの音楽の素晴らしさとこの映画の主人公である
老ミュージシャン達の魅力に拠るところが大きいと思います。
ホント、いい顔してるんですわ。おじいちゃん、おばあちゃん。
「老人が魅力的に描かれている映画にハズレ無し」これ、私の持論です(笑)
インテリア的の見所はスペインの植民地であった歴史の影響もあり、
バロック建築の建物も多く、そこに質素な(なんせ貧しい国ですから)
家具を置いただけのインテリアが殆どですが、
そのコントラストに何とも言えない情緒と魅力を感じてしまうのは私だけでしょうか?
美しく、少しだけ切なく、人生を肯定する良い映画です。
他にも「ブエノスアイレス」「セントラルステーション」と
色々と語りたいラテンアメリカの映画は尽きませんが、また別の機会にw
これから高温多湿の日本の夏が本格化し厳しい季節になりますが、
遠いラテンアメリカに思いを馳せて夢見がちにやり過ごします(笑)
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