映画とインテリアブログ 「第12作目」
早いもので2014年も折り返し地点に差し掛かろうとしています。
映画の回想シーンだと10秒もないくらいの一瞬の約半年です。
今回はその一瞬の(笑)2014年の上期を振り返り、
私が観た映画の中でインテリアが印象的だった映画を3本ご紹介してみたいと思います。
「オンリーゴッド」
監督 ニコラス ウィンディング レフン
主演 ライアン ゴズリング
今、映画界でかなり注目されているデンマーク出身の監督の作品。
そこそこのキャリアのある人ですが、前作の「ドライブ」(同じくライアン・ゴズリング主演)がカルト的に評判を呼び、その筋のスキモノ達から絶大な支持を得てからの待望の新作です。
この監督の作風は非常にクセが強く、中間色が見えないという色覚障害を持っている為、独特の色使いの映像は非常に中毒性が高く、私も完全アディクトしています。
(観る人によっては全然、受け付けない人も多いと思いますが。。。)
今作の舞台はタイのバンコクが舞台ですが、北欧出身の鬼才監督が撮るバンコクは
エロティックで不条理でイカレテいてサイコーです。
在り来たりのアジアンテイストの家屋やインテリアもどこか、湿度を抜かれた無機質感を帯びて唯一無二の世界観を演出して斬新なアジア観を提示していましたね。
ストーリー的には「?」なヘンテコ映画ですが、ライアン ゴズリングのフェロモンに
ヤラレちゃって頂きたい映画です。
「オーバー・ザ・ブルースカイ」
これは中々、珍しいベルギーの映画です。あんまりベルギーの映画って観ないですよね。
しかし、ベルギーと言っても映画の内容はアメリカンカントリーミュージックの
「ブルーグラス」というジャンルの音楽を軸にしているので、一見、そのような予備知識がなければ、アメリカ映画と思い込んでしまうかも知れないですね。
しかし、先の「オンリーゴッド」のようにヨーロッパ的なフィルターを通しての
異国文化はやはりどこか西欧的抑制が効いて、インテリアや服装にも品があるようにみえてしまいます。
インテリアに留まらず、ファッションでも異なるテイストの物を掛け合わして
新たな価値観を生み出す事が特別な事ではなくなっている今、
このような他国の文化を撮ることで新たな感触の映画が増えてくることは
映画好きとして純粋にワクワクしてきますね。
インテリアもヨーロッパらしい自然光を活かしたカントリーテイストの雰囲気が
朴訥だけれどもスタイリッシュに見えて良かったです。
「悪の法則」
監督 リドリー スコット
ブラピやキャメロン・ディアズやら豪華俳優陣が出演している為、
一見、中身の薄いキャスティングで見せる映画だと思っていたら、火傷する映画。
メキシコの麻薬カルテルの怖さをまざまざと見せつけられ、観た後は
「真面目に生きよう!!」と心に固く誓う事でしょう(笑)
リドリー スコットは「エイリアン」や「ブレードランナー」「ハンニバル」といった
代表作も多いベテラン中のベテラン 76歳の御仁ですが、
その年齢でこんなハードコアな映画を取れる気力の若さに脱帽です。
この映画でインテリア的に特筆すべきところは、
ひっじょーにお金をかけた建築や部屋が出てくるところ。
アルマーニやヴェルサーチを着て、刹那的に生きている登場人物たちの住まいは
生活空間というよりは見栄っ張りの虚飾空間とでも言うべきスタイリッシュさですが、
中世貴族の放蕩な生活が色んな文化を熟成させた事実を考えれば、
このような金に糸目をつけず、トガッた家や内装をバンバン建てちゃう人達が
インテリアの半径を拡げているのかも知れませんね。
リドリースコット監督にしては難解なセリフであったり、噛み切れないようなストーリーの映画ですが、その映画をまとっているムードだけでもヤラレてしまう映画です(特定の方々にとっては・・・)
この半年、私はあまり多くの映画を観れませんでしたが、皆さんは如何でしたか?
「こんな映画が面白い!」「この映画のインテリア、ヤバイ!」というフレッシュなInfoを
この場で発信出来るように残り半年、観たこともないような映画(インテリア)との出逢いをガシガシ求めていきます!!
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