公開日:2013年4月10日

MOOR広島店長のひとりごと(Natuzziのレザーについて語る編)

OPUS

 

本日は西日本で、MOORそごう広島店が国内唯一の取扱店である

「Natuzzi(ナツッジ)」

のレザーについての簡単なご紹介をさせていただきます。

Natuzzi社のソファーに用いられるレザーは大きくわけて

「Protecta leather」(表面にウレタンコーディングを施し、汚れ防止加工がなされた皮革)
「Natural leather」(染料だけによってよって染められ、しっとりとした自然の風合いを生かした皮革)

の2種類があり、今回は「Protecta leather」が出来上がるまでをご紹介いたします。

まずはじめに、Natuzziのソファーに張られるレザーはすべてNatuzzi社の自社工場にて作られています。
自社工場を持つという事は、投資に多大な費用がかかってしまいますが、Natuzzi社くらいの
世界規模なソファーメーカーともなると、十分にコストがペイできるだけでなく、全世界のNatuzziユーザー様に質の良いレザーが比較的安価で提供できてしまうわけです。

 

イタリアなめし工場                                            Natuzzi なめし工場

皮は、プラスチック(1パレットあたりおよそ150枚の皮)で包装された大きいバンドルで梱包された容器で、なめし革工場に到着します。
色や品質面で、仕上げに影響が少ないなめし法の過程で使用されるクロム塩の水色から、ウエットブルーと呼ばれます。

ウェットブルー1ウェットブルー2

ナツッジのなめし工場には、1日あたり約9,500枚の丸皮がウェットブルーの状態で入荷します。
ここで処理できる一日の最大許容量は20,000枚の丸皮です。

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原皮は、南米、ヨーロッパのほか、オーストラリア、北アメリカなど世界中でウェットブルーに加工されています。

 

◇原皮水洗いと石灰漬 (hydratation)◇

 

この過程では、皮を大きいドラム(約100枚)で、もう必要でない塩を取り除くために、水洗いをします。また石灰に漬けにより、皮をふくらませて毛根から毛を抜き取ります。
こうすることによって、後の過程である染料やその他のなめし剤が浸透しやすくなります。
ウエット・ブルーを次に、巨大な鉤爪ですくい上げて、余分な水を排出するためにに大きなタンクに入れます。この余分な水はその他の様々な処理や仕上げの過程で廃水に伴う汚物タンクに集められます。
この汚水は、環境的に安全に再利用ができるように、何度も洗浄されます。

Natuzziのなめし革工場では、環境責任のためのISO14001格付けへの資格を得ています。廃水処理過程とISO14001規格とのその機能は、非常に重要です。

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◇等級づけ◇

洗浄され余分な水分を乾燥させた後、品質に応じて等級付けされます。
使用可能部分の大きさ、ナチュラルマークの多さ、質や量に従って、皮はA、B、またはCロットに分類されます。

◇スプリッティング(分割)◇

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分厚い皮を分割(スライス)します。
分割された皮の上層部は、再びA、B、およびCランクに等級付けされます。このランク付けは、Natuzziが全体のなめし過程中で品質の一貫性をモニターするうえで、大事なステップです。
下層部は(床皮革やスプリットレザーといわれ、家具で使用されるだけでなく、靴、手袋、または財布などの産業でも使われています。)

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◇シェービング◇

裏面を削って不要物を取り除き、厚みを均等にします。

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◇なめし/ 染色(Dyeing)◇

Natuzziではこの過程を
「皮にFatの大酒を飲ませる」
と、ユニークな表現をします。
回転式の大きなドラム(洗濯機のようなもの)で行われます。
アーティクルによって、それぞれ染料、脂の再なめし剤、およびタンニンなどが加えられます。

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染料、または柔軟剤の役割を果たす化学物質は、慎重に混ぜられます。
すべての皮革色とアーティクルごとにその公式があります。
時間はおよそ8~10時間、温度は最大55℃に達します。

◇乾燥◇

染められた革は、純粋な裸のアニリン状態でドラムから取り出され、余分な水が再び取り除くため、乾燥の行程に移ります。

大きく2つの乾燥の方法があり、仕上がりの風合いが異なります。

1.大きいメッシュスクリーン上でクリップ留めによる乾燥

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2.柔軟性を保つために、熱と真空システムによる乾燥

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このほかに、最もグレードの高いアーティクルの乾燥方法に、自然乾燥があります。

◇バイブレーション◇

染められた革は、それらをより柔軟で柔らかくするためにマシンを通り抜けます。
このフェーズの終わりでは、ほぼ皮革としての完成品となります。

◇シーリング(パテ埋め)とバフィング(やすり掛け)◇

表面の凸凹にシーリングとバフィングをすることで深いシワや凸部を滑らかにします。

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◇型押し(エンボシング)◇

表面模様を浮彫りにするためにローラーで押し型をつけます。
模様(シボ)の大きさや押し型の厚みは、アーティクルによって異ります。

beforeafter
【Before】             【After】 

◇仕上げ(プロテクト加工)◇

すべてのプロテクトレザーは、最後にスプレーで表面コーティングします。この薄い膜を作ることで皮革を保護しメンテナンスをしやすくします。

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Natuzziのレザー品質の良さがちょっとだけでも伝わりましたでしょうか?

Natuzziのソファーシリーズにつきましては、Natuzzi社の公式HPにてご覧いただけます。

Natuzzi公式ホームページはこちら → Natuzzi HP

MOORそごう広島店にご来店いただければ、さらに詳しいご案内をさせて
いただきます。
レザーソファーをお探しの方は是非MOORそごう広島店へご来店くださいませ。

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